間違いだらけの手毬歌、してくれますか?

第一話『決めた! たった今そう決めた!』

 「白雨病院の経営はワタクシが必ず立て直してみせますわ!」
 「雛守小梅さんは僕が必ず守り通してみせるのです!」
  それぞれの目的を掲げ、白雨病院を舞台に二人が動き始める。

第二話『いや、色々と意味が分からない』

「あなたは雛守さんを救うために、ワタクシは病院の経営を立て直すために、
院長を何とかしたい。利害は一致してますわ」
「分かったのです」
打倒院長を胸に、二人は手を組むことになったのだが……。

第三話『ヒントは手毬歌の中に……か?』

「院長を追い詰めるためにしなければならないことは二つ。
この病院の人の出入り調査、それと手毬歌の解読ですわ」
「話はよく分からないのですが、よく分かったのです」
小梅から得た情報。今ひとつ信頼性に欠けるが、取り合えずそれに賭けるしかない。

第四話『なんか黒いヤツ来た』

「これが病院の人の出入りデータなのです」
「やっぱり……思った通りですわ……」
徐々にほぐれてきた謎の糸筋。しかし黒い幼児の介入で更に複雑な物に……。

第五話『え? 聞いてないんだけど』

「もう本格的にダメなのです……。死んでしまいたいのです……」
「じゃあ勝手にやってろですわ。今はそんなことよりも――」
通天閣の口から漏れた院長の秘密。そこに込められているのは真実への糸口か、それとも……。

第六話『このまま思い通りに行くと思うなよ』

「あなたが、夜水月……」
「小夏さんは絶対に渡さないのです!」
 再び昴の前に姿を現した夜水月。
小夏の病室へと向かう彼を追って昴は疾走するが、そこにいたのは……。

第七話『これが手毬歌の意味、小夏の過去……』

「雛守さんに感じていた違和感の正体……そういう、ことですの……」
「しょうがないのです……事故なのです……」
小夏の口から語られる手毬歌の意味、彼女の過去。
そして全てを見計らったように、夜水月が取り引きを持ち掛ける。

第八話『無理だった。一人では、絶対に』

「菊華さん! 危ないのです!」
「もうあなたに、賭けますわ……!」
夜水月との激しい戦い。関わった者達を全てを巻き込み、それは終結へと向かっていく。

第九話『取り合えず大団円ってことで』

「まぁそんなわけで、これからも末永くよろしくお願いするのです」
「……好きにしやがれですわ」
複雑な関係で結ばれてしまった昴、菊華、そして小夏に小梅。落ち着くのはまだ先になりそうだ。

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