アシェリー様のお通りだ!

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第八章

 ――五年後――


 エフィナ=クリスティア、十四歳。黒き鳳凰の年、気高き神蛇の日の生まれ。燃えるような紅髪を持った少女は今、懐古の念に浸っていた。
 ゼイレスグにある宿屋の一室。五年前、アシェリーと一緒に来た時と全く同じ部屋で、エフィナは窓から空を見上げていた。
 あの時アシェリーがしていたように。
(ココも、無くなってる……)
 この五年間、世界中を一人で旅してドレイニング・ポイントの消失を確認してきた。
 エフィナが覚えている限りではココが最後だ。物質界はもう、どこも喰われていない。
(アシェリー=シーザー……まさか黒王になるなんて。あの時、殺さなくて本当に良かった……)
 上質のクッションを持つソファーに腰掛け、エフィナはバックパックから手帳を取り出した。分厚い革製の表紙を持つソレは、エフィナの記録帳だった。
 物質界の王――紅王として歩んできた裏の歴史を記すための。
 エフィナは口の中で何か小さく呟き、記録帳のキーロックを外した。


 △▼△▼△▼△


《今日、紅王ラアル=シーザーが亡くなった。死因は戦死。亜邪界からのエナジー・ドレインに対抗するため、多くの力を割いてしまったことが裏目に出たようだ。コレによって物質界の制御核が私に移行され、紅王となった。だが受け継いで間もない私に黒王の相手はつとまらないだろう。誰か、他の人の助けが必要だ》


《前紅王が残してくれたディヴァイドを使い、私は一つ目のドレイニング・ポイントを見つけた。ドレイニング・ポイントから村人を救うため移住を勧めたが、誰も耳を貸してくれなかった。私はしばらくココに留まり、自らの手でドレイニング・ポイントを閉じることにした》


《まだ力が弱い。とても一回では閉じられなかった。前紅王からの力がすべて移行するにはまだ時間が掛かりそうだ。根気よく続けたかったが、村人の中に喰われた影響が現れ始めた。彼らは私を厄災を振りまく魔女としてつるし上げ、殺そうとした。仕方なく力で強引にねじ伏せようとした時、通りすがりの旅人に助けられた。名前はアシェリー=シーザー。前紅王の娘だった。驚くべきことに彼女は黒王を連れていた。黒猫の姿になっていたが、やはり凄まじい力だ。今の私では敵わない。恐らく黒王の目的は私を殺すこと。前紅王が死んで間もない。私の後継はまだ決まっていない。私が死ねば主を失った物質界は、一瞬で亜邪界に喰われるだろう。星が私の後継を選ぶまで、何とか時間を稼がなければならない》


《私はアシェリー=シーザーの旅に同行することにした。聞けば彼女はドレイニング・ポイントを閉じて回っているらしい。だが彼女は黒王のディヴァイド。どうして黒王はそんなことをさせている? 狙いは分からないが目的が同じである以上、拒絶する理由はない。黒王に対しても今は従順な素振りを見せて置いた方が得策だ》


《大分力が使えるようになってきた。黒王の力にも追いついてきた。どうやら黒王は力を封印されているようだ。封じられていてなおこれだけの力を有しているのは凄いが、後一ヶ月もすれば私の方が上になる。しかし黒王も徐々に封印を解いて行っているようだ。力が戻りきる前に抹消できれば、逆に亜邪界を喰うことも可能なはず》


《アシェリー=シーザーが寝た後、黒王に提案を持ち掛けられた。ソレはこのまま静観し続けてくれれば、必ず亜邪界からのエナジー・ドレインを止めるというもの。勿論信じられない。その場では了承したが、私が今の黒王の力を上回ればアシェリー=シーザーもろとも抹消するつもりだ》


《今日、馬鹿な男に出会った。名前はヴォルファング=グリーディオ。自分の剣の腕をけなされたことに腹を立て、アシェリー=シーザーと力比べをしてアッサリ負けた。当然の結果だ。黒王のディヴァイドに普通の人間が勝てるわけがない》


《黒王の狙いが分かった。ディヴァイドの支配率を上げ、アシェリー=シーザーの体を乗っ取ること。
 黒王にかけられた封印は、エネルギーを体外に放出できなくするプロテクトと、体内のエネルギーを直接押さえ込むプロテクトの二重構造になっているようだ。黒王は一つ目のプロテクトを弱めてアシェリー=シーザーにエネルギーを分け与えている。彼女の体にエネルギーを移行してしまえば、二つ目のプロテクトを解除する手間が省けると言うわけか。
 だが未だにアシェリー=シーザーは黒王に支配されている様子はない。思ったより精神力が強い人間のようだ》


《トラブルが発生した。私のディヴァイドの一人、パルア=ルーグというリュード族の少女が『暴走』した。おかげで半分以上私のエネルギーを持って行かれてしまった。辛うじて制御核は保持できたが、コレでは黒王もアシェリー=シーザーも抹消できない。以前、黒王に打診された提案を呑むしかないようだ。
 それにしても今日襲って来た男、アレは物質界のディヴァイドではない。亜邪界からの使者と考えて間違いないだろう。彼はアシェリー=シーザーを狙っていた。彼女を黒王と勘違いしている可能性が高い。もし殺してくれるなら好都合だ》


《今日、アシェリー=シーザーが私が何者なのかを聞いてきた。パルアの力を見てさすがに気になったのだろう。だが私が困った顔で俯くと、すぐに言及を止めて平謝りに徹した。
 『誰にだって言いたくないことの一つや二つあるからねぇ』
 この一言で私の力を片付けて納得できる彼女は理解に苦しむ。勿論、私にとっては都合のいいことなのだが》


《黒王の一つ目のプロテクトがかなり弱まってきている。少なくとも半分以上のエネルギーは今アシェリー=シーザーに移行されている。なのになぜ彼女は平然としていられる? 黒王の持つ強大なエネルギーならば、十パーセントも移行すれば十分支配できるはずなのに》


《今日、またヴォルファング=グリーディオが戦いを挑んできた。コレで五回目だ。負けると分かっている戦いをどうしてするのだろう。不思議でしょうがない》


《アシェリー=シーザーがリュアル=ロッドユールという金貸しを破産させた。だが悪意があったわけではないようだ。とはいえ破産させられた方は怒り心頭だろう。借りたお金は、なぜか私が保管して管理することになった。
 アシェリー=シーザーはこういう訳の分からない行動を取ることがよくある。ヴォルファング=グリーディオに対しても、嫌なら無視すればいいのに結局最後まで付き合っている。ドレイニング・ポイントにしてもそうだ。閉じるだけの労力に見合う対価は彼女にはもたらされない。ソレを黙って見ている黒王の真意も掴めない。黒王は本当に物質界を喰うつもりなのか? 今はただ、不気味なだけだ》


《パルア=ルーグがアシェリー=シーザーを殺そうとしてきた。両親の仇だと勘違いしているようだ。彼女は紅王の力をかなり使いこなせてきている。紅王の力は物質界の力。大地へと干渉し、自分の意思を疎通させる。だが、それでも黒王のディヴァイドには遠く及ばない。すでに黒王の力は私の力を遙かに凌駕している。コレでは例えパルア=ルーグの『暴走』が無かったとしても勝てないだろう》


《アシェリー=シーザーのドレイニング・ポイントを閉じるペースが上がってきた。新しく生まれるより、閉じるスピードの方が早い。このまま行けば星喰いは消える。黒王はまだ動かない。本当に物質界を亜邪界のエナジー・ドレインから救うつもりなのだろうか。ならばなぜ最初から……》


《ヴォルファング=グリーディオが十二回、リュアル=ロッドユールが八回、パルア=ルーグは五回。これだけ命を狙われ続けているというのにアシェリー=シーザーは彼らを根本的に何とかしようという様子はない。いつもその場しのぎだ。まるで彼らとの戦いを楽しんでいるかのように。本当に不思議な女性だ》


《今日、アシェリー=シーザーが死にかけた。ドレイニング・ポイントを閉じた直後に行き着いた街で、喰われている子供を何人も癒したせいだ。その時、黒王が本気で彼女を心配して怒鳴っていたのが印象的だった》


《黒王に妙な相談を受けた。自分の正体をアシェリー=シーザーに話すべきかどうか。そのことについて真剣に悩んでいた。元々乗っ取るつもりだったはずの人間に気を遣うなんておかしな話だ。何か変な物でも食べたのだろうか。
 アシェリー=シーザーは、自分の星をこんな目に遭わせている黒王にあまり良い印象はない。まさか嫌われるのを怖れている? 私にはよく分からなかったので、自分ならパルアに正体を言ったりはしないとだけ答えた。言う必要がないからだ。
 こんなことで悩むということは、黒王はアシェリー=シーザーをもはや自分のディヴァイドとは見ていないのかもしれない》


《またアシェリー=シーザーが死にかけた。これで五回目だ。そして今回は私を助けたせい。
 彼女はムルグの大樹の真上にあったドレイニング・ポイントを閉じるために、私を残して樹に登っていた。下で待っていた時、偶然野盗達に襲われた。彼らは人さらいだった。いくら私の力が半減しているとはいえ、このくらい何でもない。軽くあしらおうとした時、アシェリー=シーザーの声が上からした。
 彼女はあろうことか一キロ以上あるムルグの大樹のてっぺんから飛び降りていた。途中、わざと体を樹の枝にぶつけて落下速度を落としながら。着地した時にはボロボロだった。黒王のディヴァイドでなければ間違いなく死んでいる。
 野盗達は彼女の気迫に押されてあっさり引き下がった。アシェリー=シーザーは私の頭を撫でながら『大丈夫だったかい?』と言って気絶した。胸がきつく締め付けられた》


《火山の中腹にあったドレイニング・ポイントを閉じた直後、死火山が噴火した。恐らくパルア=ルーグの仕業だと思われる。最近彼女との繋がりがますます希薄な物になって来た。もし事前に私が彼女の気配を感じていてアシェリーに知らせていれば、あんな危険な目に遭わせずに済んだかもしれない》


《古代魚の暴走から船と乗船客を守るために、アシェリーはまた自らの命を危険にさらした。これで六回目だ。赤の他人をためにあそこまで一生懸命になれる人間を見たことがない。
 私が救おうとした村人達は、私を魔女と罵り殺そうとまでした。彼らとは真逆だ。私が紅王として守るべき人間には冷たく接され、本来敵である黒王のディヴァイドに温かい物を感じる。アシェリーと一緒にいるとよく不思議な気持ちになる》


《まさかゼイレスグの人間と、アッドノートの獣人が一緒になって宴を楽しむ光景を見られるとは思っていなかった。アシェリーは私の知らないところでも、沢山の人を助けている。最近よく思う。私などより、アシェリーの方が紅王として適任なのではないかと》


《廃洋館のドレイニング・ポイントを閉じた直後だったとはいえ、アシェリーがパルア=ルーグに殺されかけた。黒王のおかげで助かったが、本当に危機一髪だった。胸をなで下ろした自分が可笑しかった。最初は、アシェリーが殺されることを望んでいたというのに》


《アシェリーはまだ黒王のエネルギーを全て受け入れられるだけの器を持っていない。だから黒王はある程度自分に残して、アシェリーが瀕死の危機に陥った時だけ瞬間的に力を分け与えている。ソレは分かる。理解できる。しかし、どうしてアシェリーは黒王に意識を支配されない? もはや精神力が強いから等という理由では片付けられないところまで来ている。なぜだ》


《ゼイレスグ城に幽閉され、私はアシェリーの弱さを知った。彼女ががむしゃらに頑張り、人助けをしていた理由。それは戦いに対する甘さを、綺麗事を正当化するため。自分の中で納得するため。常に行動し、自分の考えは人の役に立っているのだと言い聞かせ続けなければ信念を保つことが出来なかった。そんな話を聞かされたから、私は一緒に牢屋に留まった。
 騎士団と真っ向から勝負しては勝てないが、こっそり抜け出すことくらい出来たかもしれない。レグリッドは私の力を見誤った。あんなちゃちな鎖くらい壊すことは出来た。だが、そうしなかった。
 あの時の彼女には支えが必要だった。だから一緒にいた。私はこれまでアシェリーに何度も何度も守って貰ってきた。その、せめてもの恩返しだ》


《ヴォルファングとリュアルが助けに来た時、私はそれ程驚かなかった。何となく、彼らの気持ちが理解できたから。アシェリーには人を惹き付ける才能がある。向こう見ずで、考え無しの行動には、どんな理知的な言葉よりも重い説得力が込められている。私はアシェリーのそばを離れたくなかったが、アシェリー本人に強く懇願されたので彼らと共に行くことにした。必ず、助けに戻ると誓って》


《パルアを人質に取るというレグリッドの卑劣な行動に、アシェリーが『暴走』した。黒王の話では制御核も移行したらしい。コレでアシェリーが黒王となった。今考えると、黒王はこの継承を望んでいたのかもしれない。そしてアシェリーに亜邪界の王となって欲しかったのかも。
 全てを打ち明けたのは、星喰いのスピードが上がってきたせいもあると思う。アシェリーが黒王になったことを告げれば、彼女が亜邪界へ行くと言い出すのは目に見えていたから。けど、きっとそれだけじゃない。
 黒王はアシェリーと出会った当初、体を乗っ取るつもりでいたから何も喋らなかった。昔の私と同じ。言う必要なんて無いと考えていたはずだ。でも、途中からはアシェリーに嫌われたくなかったから喋らなかった。あの告白は、黒王なりの謝罪だ》


《レグリッドが物質界に来た時はさすがに焦った。彼は黒王だけではなく、私も殺すつもりだった。物質界をより簡単に喰うために。彼だけは絶対に抹消しなければならない存在だった。
 なのに、私はパルアを止めることが出来なかった。
 パルアは黒王が話をしている時、すでに目覚めていた。目を瞑って、ひたすら心の整理をしていた。私と彼女の繋がりは極めて希薄な物になってしまっていたが、それでも直接触れていれば気持ち伝わって来た。
 それはレグリッドに対する恋慕にも似た愛情。彼女はレグリッド自身から、両親の仇が自分であることを告げられていた。コレまでその仇を憎み、殺すことだけを糧にパルアは生きてきたはずだった。しかし、真実を知った後でも彼女はレグリッドを憎むことは出来なかった。憎しみよりも愛情が上回ってしまったから。
 パルアは生きる目標と支えを同時に失った。ならば残された物は何だ。どの道を歩めばいい。
 私には何も言えなかった。ただ、彼女がレグリッドの元に走り、自ら彼の盾となった後ろ姿を見つめることしかできなかった。
 アシェリーならきっと止めただろう。理由や理屈抜きで、どうにかしてパルアを生かすことを考えたはずだ。私にはソレが出来なかった。彼女を抱きかかえていた手に残る、僅かな温もりを握りしめて泣くことくらいしか。
 私も黒王と同じ。いつの間にかパルアをディヴァイドではなく、一人の人間として見ていた。そして黒王がアシェリーを失いたくない気持ちが痛いほど分かった》


《レグリッドが殺される間際。私はようやくアシェリーの正体に気付いた。どうしてアシェリーが黒王に精神を支配されないか分かった。
 彼女は、星に見初められていたのだ。
 コレまでいくつものドレイニング・ポイントを閉じてきた。アシェリーは星のために尽くしてきた。少し考えれば分かることだった。アシェリーを失いたくなかったのは何も私達だけではない。星すらもそうだったのだ。
 間違いなく、アシェリーは次期紅王の候補となった。私も彼女ほどふさわしい人物はいないと思う。親子二代で紅王を務める家系など本当に珍しい。だが、アシェリーはすでに黒王になっている。もし、私が死んだらアシェリーは黒王と紅王を兼任するのだろうか。こちらは珍しすぎて前例すらない。
 でも彼女から上手くやっていける気がする。何とかしてくれそうな気がする。
 そう言う訳の分からない期待を抱かせるところがアシェリーの魅力だ。だから前黒王も任せた。だからヴォルファングとリュアルの二人も付いて行った。彼女と一緒にいれば、厄介事に巻き込まれるかも知れないけど、なんとかなると思っているから。そしてなにより、アシェリーと一緒にいることが楽しくて仕方ないから。
 彼らは幸せ者だ。本当なら私も行きたかった。だが、紅王の立場上この物質界を離れるわけにはいかない。願わくば、もう一度アシェリー達と一緒に旅が出来ますように》


 ▽▲▽▲▽▲▽


 記録帳を閉じ、エフィナは窓の外に顔を出した。
 星喰いの無くなったこの世界は平和そのものだ。
 季節の果物を売り歩く者や、魔法カードで擬似バトルに没頭する子供達。風の音や鳥のさえずりが、街の喧噪に混じって流れてくる。
 目を瞑り、耳を澄ませば、何だか聞こえてきそうだ。
 根拠も何もない、ただの予感だが――


「だから謝ってんじゃないか! あーもー、男のクセにみみっちいねぇ!」
「俺は女だっつってんだーろが!」


 予感は、あたった。


「もっと素直に謝ったどうだ。俺はガルシアのオヤツを食べたお前に非があると思うぞ」


 胸が、高鳴る。


「まー、別に悪気があったわけじゃないだしサ。そんなのまた買えばいいじゃないか」
 じっとなんて、していられない。


「はいはいはいはい、アタシが悪かったよ。……ったく。こんなトコ、エフィナに見られたらどうすんだい。恥ずかしいったらないよ」
 宿屋の階段を駆け下り、エフィナは外へと飛び出した。




 ――プロローグ――


 低い視点から改めて見渡したこの星は、緑で溢れていた。体が小さくなったから余計そう感じるのかもしれない。俺のいた星と違ってエネルギーに満ち満ちていた。


「なんだい、アンタ怪我してるじゃないか」


 初めて会ったこの星の人間は、いきなり馴れ馴れしく話しかけてきた。
 取りあえず誰でも良かったので、俺はコイツを身代わりに決めた。


「アンタひょっとして一人かい? アタシと同じだねぇ」


 記憶では確か今の俺の姿は、この星で言うところの愛玩動物のはずだ。それに話しかけるってことは、コイツ寂しがり屋なのか? 傷の手当をして貰いながら、俺は何となく思った。


「ねぇ……人ってさ、どこまでが自分でどこからが他人だと思う?」


 いきなり不思議なことを言うヤツだ。意味分かんねーよ。


「アタシはね、ソイツに答えを出すためにこれから旅をするのさ。アンタも来るかい?」


 コイツひょっとして頭の可愛そうなヤツなのか? いきなり人選ミスったか? まぁ変なヤツなら話しかけても大丈夫だろ。このまま無口君決め込む訳にもいかねーしな。名前は……そうだな……。


「へぇ、喋る猫なんて珍しいねぇ。ちょっとビックリしたけど、細かいことなんてどうでもいいよ。丁度話し相手も欲しかったところだしさ」


 やり易いヤツで助かったぜ。


「ガルシアってのかい。強そうな名前じゃないか。アタシはアシェリー。アシェリー=シーザー。ヨロシクね」


 ああ。多分短い付き合いだろーがな。




空メールでも送れますが、一言添えていただけると大変嬉しいです。

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